パーキンソン病の初期治療の目標は、現在の運動障害を最小限に抑えると同時に、将来に起こりえる不随意運動のジスキネジーや症状の日内変動を 抑えることにある。
発症早期では薬物療法の対象となります。日常生活に支障があった場合のみ治療開始となり、症状にあわせて 2種を併用します。
非高齢者かつ認知症なしの場合は、ドパミンアゴニストで治療開始、高齢者かつ認知症ありの場合は、L-ドパ合剤で治療を開始することが勧められている。 これらの治療で運動症状の改善が不十分な場合には、それぞれL-ドパ合剤、ドパミン作動薬を追加する。
進行期パーキンソン病では、L-ドパの運動症状に対する薬効時間が短縮し、服用後数時間すると薬効が切れるといったwearing-off減少を伴うこともしばしばで あるため、L-ドパの運動症状改善に必要な血中濃度を維持するために、MAO-B阻害薬などを追加する。
Wearing Off現象 |
L-ドパの薬効時間が短縮し、L-ドパ服用後数時間経過するとL-ドパの効果が消退する現象。 直訳すると、「消耗して切れる」という意味 |
On-Off現象 |
L-ドパの服用時間に関係なく症状がよくなったり悪くなったりする現象 「電源スイッチがオン・オフしたように」突然パーキンソニズムが変動する。 |
No-on現象 |
L-ドパを服用しても効果発現が見られない現象 |
Delayed-on現象 |
効果発現に時間を要する現象 |
